放っておくとどんどん太る脂肪肝の原因と改善法:腹部超音波検査は超お得!

こんにちは。この記事をご覧いただき、ありがとうございます。産業保健師のオンライン保健室へようこそ。当オンライン保健室を運営する北垣です。今回は、脂肪肝についてのお話をいたします。

現代病である脂肪肝。中高年の3人に一人、肥満者の80%に脂肪肝が見られます。脂肪肝患者のうち10人に1人が肝硬変・肝臓がんとなり、その他のがんとも密接に関わっています。

脂肪肝と聞くと、「治らない」というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか?もしくはそんなに怖いものでもないとほったらかしにしている方も多いでしょう。

健康診断の結果で「脂肪肝」と診断され、どうしたら良いのか分からないという方とよくお話ししますが、適切な生活習慣の見直しによって改善できることを伝えています。脂肪肝は正しい知識を持ってその原因に対処することで、改善可能な病気です。

本記事では、脂肪肝がどのような状態なのか原因を詳しく掘り下げ早期改善に向けた具体的な方法についてご紹介いたします。脂肪肝に関する正しい知識を深めていただき、日々の健康管理にお役立てください。どうぞ最後までお読みください。

脂肪肝は放っておくと深刻な健康問題に繋がる可能性があります。肝臓は自己修復能力を持っているので、日々の改善で機能回復も見込まれます。脂肪肝を軽視せず、適切な生活習慣を取り入れましょう!

本記事で分かること

  • 脂肪肝の状態や原因
  • 放置したときの深刻な健康問題
  • 早期改善に向けた具体的な方法

この記事の監修者

プロフィール写真

保有資格:保健師 / 看護師 / 養護教諭2種 / 介護初任者研修


京都大学医学部人間健康科学科看護学専攻を卒業後、株式会社メディカル・コンシェルジュに産業保健師として入社。特定保健指導に従事し、その後2013年に予防医療サロン「痩身庵」を設立。リバウンド率を5%に抑える独自のダイエットメソッド「チェンジ・ザ・セレクト」を開発し「最後のダイエット教室」を開催。2022年に日本循環器予防学会に入会し、さらにサービスを強化。2024年には「産業保健師がいるオンライン保健室」を設立し、働き盛りの健康を守るため、予防医療、ダイエットの分野など幅広く活動している。

目次

脂肪肝を放っておくとどうなるか?

脂肪肝は一見、軽視されがちですが、放置することで健康に深刻な影響を与える可能性があります。初期症状がないために見逃されがちな脂肪肝の進行を防ぐため、しっかりとそのリスクを理解し、早めに対応することが重要です。

また、脂肪肝は治りにくいというイメージを持たれることが多いですが、適切な生活習慣の見直しによって改善ができます。脂肪肝は放置しておくと深刻な健康問題に繋がる可能性がありますので、軽視せず原因に対処し改善をしていきましょう。

そもそも脂肪肝とは、肝臓に脂肪が過剰に蓄積された状態を指します。通常、肝臓にはわずかな脂肪しか含まれていませんが、脂肪肝では肝臓の重さの5%以上が脂肪になることがあります。

初期段階では自覚症状が少ないため、危機感を抱かずに放置されがちです。しかし、脂肪肝は進行すると10人に1人の割合で「肝硬変」や「肝臓がんに発展します。

また脂肪肝があると、全身でインスリンが効きにくくなります。インスリンには肝臓などに作用して血糖値を低下させる作用がありますが、その肝臓に脂肪が蓄積すると、インスリンが効きにくくなり、その結果、高血糖や高インスリン血症になりやすくなります。つまり全身が肥満体質になりやすくなるのです。昔は食べても太らなかった体質だったのに、ある年齢を境に痩せなくなってきた人というのは、おそらく脂肪肝になることで肥満体質になった可能性が高いです。

メタボから脂肪肝になり、脂肪肝になることでさらにメタボが進む。

太れば太るほど太りやすく痩せにくくなる悪循環に陥ってしまう前に早めに改善するのがベストです。

あなたは「昔は太らなかった体質」でしたか? 脂肪肝とメタボの悪循環…。放っておくと肝硬変や肝臓がんに発展してしまいます。脂肪肝を侮らず、早期発見による対策が大切です

脂肪肝の原因とは

脂肪肝は、初期段階ではほとんど自覚症状がないため、気づかないうちに進行してしまうことが多いです。自分では「特に症状がないから大丈夫」と思っていても、肝臓の中では徐々に負担が蓄積され、進行が進んでいる可能性があります。こうした無症状の期間にこそ、定期的な健康診断や血液検査で肝機能の数値を確認し、早期に対応することが重要です。

脂肪肝を放置してしまうと、やがて肝硬変や肝臓がんといった深刻な病気に繋がるリスクが高まります。そのため、「今は症状が出ていないから安心」と油断せずに、肝機能の状態を正確に把握することが肝心です。

「アルコール性脂肪肝」と「非アルコール性脂肪肝」

脂肪肝の原因には大きく分けて2つあります。「アルコール性脂肪肝」と「非アルコール性脂肪肝(NAFLD)」です。

アルコール性脂肪肝は、過度な飲酒が原因で肝臓に脂肪が蓄積される状態を指します。飲酒習慣がある人に多く見られ、放置すると肝硬変や肝臓がんに進行するリスクがあります。アルコール性脂肪肝の場合は、飲酒量を減らす、または禁酒することで改善が見込まれることが多いです。

一方、非アルコール性脂肪肝(NAFLD)は、飲酒習慣がない人でも発症する脂肪肝です。近年このNAFLDが急増しています。主な原因は食生活で、糖質や脂質の多い食品の過剰摂取が影響します。甘いものや脂っこい食べ物を好む人や、運動不足の人は、非アルコール性脂肪肝のリスクが高まります。特に女性で、お酒を飲まないけれど甘いものが好きな人が非アルコール性脂肪肝になりやすい傾向にあります。

肝臓は「治らない」というイメージ

肝臓の問題を抱えると「もう治らない」とイメージする方も多いですが、実際には早期に発見すれば改善が可能です。特に、ビタミンB群のサプリメントを毎日摂取することで、肝臓の機能を回復させることができると言われています。肝臓は自己修復能力を持つ臓器で、初期段階であれば回復する可能性が高いです。

しかし、肝臓の問題は「無症状の期間が長いため、初期段階を見逃しやすい」ことが課題です。定期的な健康診断や血液検査で肝機能の数値をチェックし、異常が見つかった場合は早期に対策を取ることが肝要です。

一方、最も回復が難しい臓器は膵臓です。膵臓は一度損傷を受けると回復が非常に困難です。肝臓は、初期であれば治る可能性が高い臓器ですが、その「初期」をつかむことが難しいため、日常的な健康管理が重要です。症状が現れる前に肝機能の数値を確認し、異常があればすぐに対応することで、肝臓の健康を保つことが可能です。

肝臓は自己修復能力をもった臓器なので、早期発見による対策で、肝臓の機能が回復できる可能性があります。

初期段階を見逃さないことが肝心

脂肪肝は、初期段階では自覚症状がほとんどありません。つまり健康診断などで肝機能の通知が異常を示している場合は、早期に対策を取ることが必要です。健康診断で肝機能の数値をチェックし、症状が現れる前の、数値の変化を見逃さないことが肝要です。

健康診断での「肝機能チェック」と「腹部超音波検査」が重要

血液検査で肝臓の状態を示すAST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)やALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)やγ‐GTPの数値が高い場合、脂肪肝の進行が疑われます。これらの数値の高さは肝臓の炎症を示しているため、早期に異常を発見することができ、適切な対策を迅速に講じることが可能です。

ただ、非アルコール性脂肪肝(NAFLD)のケースでは、ASTやALTの数値が変わらないことも多く変化が見落とされがちなので注意が必要です。

メタボリックシンドロームの方の7割以上に脂肪肝が認められています。メタボリックシンドロームに該当する方や、1年で急激に体重が増えた方には、健康診断のオプションにもある「腹部超音波検査」を強くおすすめします。

この検査は肝臓だけでなく、すい臓、胆のう、脾臓、腎臓など多くの臓器の異常を発見するのに非常に有効です。痛みや苦痛もなく、健康診断のオプションとして5,000円ほどで追加でき、3割負担では1,500円ほどで受診可能です。特に40代以上の皆様には、重大な病気の早期発見に役立つため、非常におすすめです。

定期的な健康管理と自己チェック

健康診断はもちろん大切ですが、日常的に自分の体の状態を把握することも、脂肪肝のリスクを軽減するために役立ちます。

例えば、体重の増加、足のむくみ、アレルギーの増加、口臭がつよくなるなど、そのような異変に気づいた場合、それは脂肪肝のリスクが高まっているサインかもしれません。自分の体の変化に敏感になり、生活習慣の改善に努めることが、脂肪肝の予防や改善に繋がります。

早期に発見できれば、生活習慣の見直しによって症状の改善が期待できるため、軽視せずに積極的な健康管理を行うことがポイントです。

健康診断での数値変化、自己チェックによる体の変化が、脂肪肝の予防や改善に繋がります。
メタボの方は「腹部超音波検査」が非常にオススメです!

改善のためのポイント

お酒は脂肪肝の大きな原因の一つです。しかし、アルコールを完全に断つことが難しい人も多いでしょう。お酒とどう付き合うかが脂肪肝改善のカギとなります。飲む量を減らしたり、飲む頻度を見直したりすることで、健康的なバランスを保つことが可能です。

非アルコール性脂肪肝(NAFLD)に関しては、何よりも減量です。加工食品、清涼飲料水を控えることから始めてみるのはいかがでしょうか?

筑波大学の研究「1日30分の運動」で脂肪肝が改善

筑波大学の研究によると、1日に30分以上の活発なウォーキングなどの運動を続けることで、脂肪肝が改善することがわかっています。

研究チームは、食事と運動療法に取り組む31〜67歳の肥満男性169人を対象に、活動量計を用いて運動の記録を取り、脂肪肝の改善具合を調査しました。結果として、運動量が増えるほど内臓脂肪が減少し、ウォーキングなどの有酸素運動を3ヶ月間続けたグループでは脂肪肝が改善していました。「中高強度の運動」を週に250分以上行うと、効果的な運動量に達することが示されています。

肝臓にたまった脂肪は、運動によって遊離脂肪酸として放出され、運動のためのエネルギー源となります。週に250分以上、1日に30分以上の運動を続けると、肝臓の脂肪が減少しやすくなるのです。遊離脂肪酸が利用されるのは運動開始から約10分後であるため、脂肪燃焼には一定時間の運動が必要なようです。

「1日30分以上の運動」という言葉を聞いて、どう感じるでしょうか?

私自身、長年忙しい日々の中で運動することをわずらわしく感じていました。お客様へのダイエット指導でも、なるべく時間がかからない食事指導や環境改善に重点を置いてきました。

しかし、最近痛感しているのは、コロナ前と比べて社会環境やライフスタイルの変化により、運動不足が予想以上に深刻な問題となっていることです。食べていないのに体重が増え、何もしなくても疲れやすくなる人が増えており、簡単なダイエットでは減量が難しくなっています。多くの方の体重管理を行う中で、運動の有無が体重の減りに明らかな差をもたらすことを実感しています。

運動せずに健康を維持しようとする考えを一新し、日常生活の様々なところで運動習慣を取り入れることで、むしろ選択肢が減り気持ちが楽になるでしょう。運動は現代人にとって、歯磨きと同様に必須事項です。まずは1日10分から始めてみましょう。

現代人にとって運動は必須事項です。
「運動を仕事の一環」と捉え、まずは自分のライフスタイルに合った運動習慣を取り入れていきましょう。

まとめ

この記事では、脂肪肝の原因やその改善方法について詳しく解説しました。脂肪肝は、アルコール性と非アルコール性の2つに大別され、早期発見と適切な対策が重要です。特に、日々の生活習慣や定期的な健康診断を怠らず、肝機能の数値をチェックすることが、脂肪肝の進行を防ぎ、健康を守るための大切なステップとなります。

脂肪肝は、症状が出ないまま進行してしまうことが多いですが、定期的な診察や日々の自己管理が、将来のリスクを減らすために効果的です。生活習慣の見直しや改善を積み重ねることが、脂肪肝の予防と改善に繋がります。糖尿病や痛風のような生活習慣病とも密接に関わっているため、生活習慣全般を見直すことが大切です。

当保健室では、脂肪肝の改善を目指す皆様に対し、「習慣化のサポート」を提供しております。例えば、毎日の健康チェックや生活習慣の見直しを習慣化することで、脂肪肝や他の生活習慣病のリスクを低減することが可能です。健康維持に必要なアクションを日常生活の中で無理なく実践できるよう、サポートしております。

皆さんがこの記事を通じて、脂肪肝に関する理解を深め、予防や改善に向けた具体的なアクションを起こしていただけることを願っています。まずは、当保健室の無料カウンセリングをご利用いただき、健康的な生活に向けた第一歩を一緒に踏み出しましょう!

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!