痛風の新しい視点:ただのプリン体過剰摂取だけではない?

こんにちは。この記事をご覧いただき、ありがとうございます。産業保健師のオンライン保健室へようこそ。当オンライン保健室を運営する北垣です。今回は、痛風でお悩みの方、特に関節に違和感や痛みを感じている方々に向けたお話をいたします。
痛風といえば「プリン体の過剰摂取が原因」とよく耳にしますが、それだけが原因ではないことをご存知でしょうか?実は、他にも見逃してはいけない要因が存在するのです。
私自身、尿酸値が高い、痛風の症状がでている、そのようなお客様とよく出会いますが、食事のヒアリングをしてもプリン体を過剰に摂取しているとはいいきれないお客様が多いです。
本記事では、痛風の新しい視点から、知られざる原因やその改善方法について詳しくご紹介します。痛風に関する従来の理解を深め、より効果的な予防と改善に役立つ情報をお伝えできればと思います。どうぞ最後までお読みいただき、日々の健康管理にお役立てください。

痛風の原因はプリン体の摂取だけではないかもしれません。今の生活習慣を見直し、痛みの発作を減らし、健康な体を目指しましょう!
本記事で分かること
- 痛風の主な原因とその影響
- プリン体以外の痛風のリスク要因
- 痛風の予防と改善に向けた具体的な方法
この記事の監修者


保有資格:保健師 / 看護師 / 養護教諭2種 / 介護初任者研修
京都大学医学部人間健康科学科看護学専攻を卒業後、株式会社メディカル・コンシェルジュに産業保健師として入社。特定保健指導に従事し、その後2013年に予防医療サロン「痩身庵」を設立。リバウンド率を5%に抑える独自のダイエットメソッド「チェンジ・ザ・セレクト」を開発し「最後のダイエット教室」を開催。2022年に日本循環器予防学会に入会し、さらにサービスを強化。2024年には「産業保健師がいるオンライン保健室」を設立し、働き盛りの健康を守るため、予防医療、ダイエットの分野など幅広く活動している。
痛風の改善策として一般的に言われていること
痛風は尿酸の蓄積によって関節に炎症を引き起こす病気です。痛風の症状は、発作が起こる前にいくつかの兆候が見られます。初期症状としては、関節に軽い痛みや違和感を感じることがあります。発作時には、関節が急激に腫れて激しい痛みを伴うことが特徴です。特に足の親指の付け根が痛むことが多いですが、他の関節でも発症することがあります。
一般的には「プリン体の過剰摂取」が主な原因とされており、ビールや魚介類などのプリン体を多く含む食品を制限する場合が多いです。



痛風を患っている方で「痛風だからビールを控えている」と仰る方がとても多いです。しかし、痛風の改善は、これだけではない別の考え方があります。


https://main.medibito.net/hyakka/高尿酸血症・痛風 より引用
痛風の改善には、2つの別の考え方がある
痛風の治療や予防に関して、一般的には「プリン体の過剰摂取」を主な原因とする考え方が広く知られています。
しかし、そもそも体内のプリン体の発生機序は以下とされています
- 体の生命活動による自分の体内から生成されるものが80%
- 食物成分として接種されるものが20%


つまり、体内で産生されるプリン体の方が圧倒的に多いということです。
そして、食物中に含まれるプリン体は腸内細菌で分解されることが多いことが明らかとなり、実際にはプリン体の摂取量がそれほど多くなくても痛風を発症することがあります。



食べ物から接種されるプリン体より、体内から生成されるプリン体のほうが多いんですね 。
もう一つの要因「排泄機能の低下」
そして、痛風の原因になる尿酸が高値になる理由として、もう一つ別の重要な要因が関与しています。
それが「排泄機能の低下」です。
痛風の原因が単なるプリン体の過剰摂取だけでなく、尿酸の「排泄機能の低下」である場合もあります。尿酸は通常、腎臓を通じて尿として体外に排出されますが、排泄機能が弱くなると尿酸が体内に蓄積しやすくなります。このため、尿酸値が高くなり、痛風の発作が引き起こされるのです。
ちなみに、尿酸は1日に尿中から70%、汗や消化液に30%排泄され、排泄の主役は「尿」です。
なぜ、排泄機能は低下するのか
尿酸の排泄機能が低下する主な原因として、以下の可能性があります。
- 内臓の機能低下
- 睡眠の質の悪化やストレスによる血流低下
機能が低下している内臓として考えられるものは、腎臓、肝臓、胆嚢、膵臓などの内臓の機能が低下していることが考えられます。これら内臓の機能が低下すると、尿酸の分解や排泄がうまくいかず、痛風を引き起こす場合があります。
また、睡眠の質のやストレスは心臓の拍動に多大に影響し、血液循環や代謝や排泄が正常に行われなくなり、尿酸の排泄も不十分になります。



睡眠不足になると、食べていないのに体重が増えた経験がある方は、たくさんいるのではないでしょうか?
他の疾病が、内臓の機能低下に影響
内臓の機能低下は、尿酸の排泄や代謝に深く関わっています。
腎臓、肝臓、胆嚢、膵臓などの内臓が正常に機能しないと、尿酸の処理が不十分になり、尿酸が体内に蓄積されることがあります。とくに重要な肝臓と腎臓については、機能が低下すると尿酸の排泄に影響を及ぼします。これらの内臓の低下には、他の疾病が影響を及ぼす可能性もあるので注意が必要です。
- 腎臓の機能低下:
- 腎臓の機能が低下すると、尿酸のろ過能力が落ち、尿酸が体内に蓄積します。慢性腎疾患や糖尿病があると、腎機能が損なわれることがあります。
- 肝臓の機能低下:
- 肝臓の機能が低下すると、尿酸の分解がうまくいかなくなること、さらにプリン体の再利用経路が阻害され尿酸の生成が増加することがあります。肝疾患や脂肪肝がある場合に該当します。



内臓の機能低下は、他の疾病が影響していることもあるので注意したいですね。
「糖尿病」に関して、以下で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。



ここまでのポイントをまとめます。
痛風のもう一つの要因「排泄機能の低下」は意識したいですね。
- プリン体の発生機序は、体内生成が80%、食物摂取が20%
- 痛風の原因(尿酸値上昇)のひとつとして「排泄機能の低下」が考えられる
- 排泄機能の低下の要因として「内臓の機能低下」「睡眠の質悪化・ストレス」の可能性もある
- 内臓(主に腎臓・肝臓)の機能低下が、尿酸の排泄に強く影響を及ぼす
尿酸値の排泄を促すために
尿酸の排泄機能を改善するためには、機能が低下した内臓をサポートし、全体的な健康を促進することが重要です。以下に、具体的な方法を詳しく説明します。


1. 尿からの排泄を促す
水分を1日2ℓを目安に接種することが大切です。また、尿酸はアルカリ性の尿に溶けやすい性質があるので、尿をアルカリ性にすることで、尿と一緒に体外への排出が促されます。
- アルカリ性食品を積極的に摂取する:
- 野菜・海藻・キノコ・大豆製品など
- 酸性食品を控える:
- 肉類・魚介類・穀類など
- クエン酸を含む食品を摂取する:
- レモン・梅干しなど
2. 腎臓の機能回復
- 低塩分・低タンパク質の食事:
- 高塩分や高タンパク質の食事は腎臓に負担をかけるため、適度に抑えることが推奨されます。
3. 肝臓の機能回復
- バランスの取れた食事:
- ビタミンやミネラルを含む食事を心がけ、肝臓の健康を保ちます。とくに肝臓の回復にはビタミンB群が有効です。
- アルコールの制限:
- アルコール摂取を控えめにし、肝臓への負担を軽減します。
- 適度な運動:
- 定期的な運動を習慣化し、肝臓の機能をサポートします。筋トレではなく、穏やかな有酸素運動がおすすめです。
4. 睡眠の質を改善する
- 規則正しい生活:
- 同じ時間に寝起きすることで、体内時計を整えます。
- リラックスする時間:
- 寝る前にリラックスする習慣を作り、質の高い睡眠を促進します。
5. 感情のラベリング
ストレスコントロール法の一部です。
様々な生活習慣病があり、それぞれの病気に様々なストレスの影響が関与しています。その中で、私の肌感覚として、尿酸値が高くなるお客様は、深い情緒を持ち合わせているのに、感情の表出が苦手な方が多い印象を感じています。感情のラベリングはストレスの発散や軽減というよりは、ストレスと長い間つきあわないといけない方への、ストレス耐性を強化する一つの方法です。
「体がどのように反応していますか?のどの奥に痛みを感じますか?なんだかやけに肩が重くなりますか?」
「頭の中で繰り返されるイメージや言葉はありますか?
人間なんてどうせ…。なんだかしっくりしない。普通に生きると誰かを傷つける。汚い。気持ち悪い。」
「どんな行動をしたくなりますか?
逃げたいですか?無くなってしまいたいですか?抱きつきたいですか?攻撃したくなりますか?嘲笑いたくなりますか?」
まずは簡単に。「むかつく」「楽しい」「怖い」「嬉しい」「悲しい」・・・
感情は複数のものが同時に起こりますね。何と何が混ざってますか?
「嬉しいけど悲しい」「好きだけど怖い」「愛しいけど憎い」「むかつくけどかわいそう」「安らかだけどさみしい」「興奮しているけどむなしい」「かわいそうだけどうれしい」



正しい方法は、ステップ④・⑤と続きがあります。
しかし、働き盛りの中高年の皆様にとって、ここまでのステップでとどめている方がベストトレーニングかつケアになると思います。
まとめ
この記事では、痛風の原因とその改善方法について詳しく解説しました。
尿酸高値を放置しておくと、尿酸が様々な箇所で結晶化していき、痛みが現れます。プリン体の接種過剰以外にも心身の排泄機能の低下も大きな要因です。排泄は回復にとって最重要です。
日々の健康管理を通じて、回復しながら生産するという、若い頃にはできなかった労働のあり方や価値の生み出し方を皆様と考え続けつづけられるパートナーになれるよう情報を提供し続けます。



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